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女の道
ちょっと前まで、自分では制御できないほど大きな感情の波に翻弄されていた。
苛立ち、怒り、絶望、悲観、喪失感、これを一体何と名付けたらいいのよ?!という
得体の知れない感情。
・・・ん? ちょっと待てよ。
ひょっとしてこれはあの
「どうしてかなぁ、南、30を過ぎた頃から・・・なんだかイライラする! イライラする!」
と同じもの?
一瞬、青いレオタードでリボンを振りながら
満面の笑みでこのセリフを口にする自分の姿が浮かんだ。

そんな時に耳にしたCMソング。
「生きることはくすんでゆくこと
 だからせめて肌だけは濁らずに・・・」
はぁっ?!
我が耳を疑いましたね。
そりゃあ最近は「くすみをカバー」って売り文句に弱いわさ。
髪も染めなきゃ大変だ。
重力との闘いにもほとほと疲れてはいるけどさ・・・
生きることはくすんでいくこと、って言われちゃあ
元も子もありませんや。

とは言え、もちろん、
私にも良くも悪くも年齢によるいろんな変化は起きています。
だから、これから仕事をどういう方向へ持って行こうか、とか、
若い頃には気にならなかった健康の問題をどうして乗り越えて行こうかとか、
いろいろなことを考えるわけですが、
最近しばしば考えるのは、これから女としてどうしたものか、ということ。

若いという事実だけでもある程度の武器になっちゃうという
強いようなつまらないような年齢をとうに過ぎた今、
それでも女という性は変わらないのだから、
さぁここからはどうやって女としてのしなやかさや、可愛さや、エロや、強情さを
抱えていったものかと改めて思うのです。

ともすれば、自ら年とともに女であることを意識しなくなったり
意図的に捨ててしまったりすることもあるけれど、
それでも女であるという事実は同じ。
だけどやっぱり世間からはさほど女として意識もされなくなっていく。
そんなスパイラルの中で、
女という性をどうしたら楽しんで生きていけるのか。
これはもう、大きな課題です。

お肌とおっばいとお尻のハリだけで十分に世の恩恵をこうむることができる10代20代。
(私はその年代でもさして恩恵を受けちゃいなかったが)
それはそれで楽に人生を楽しめて羨ましいけど、
全てのハリが失われつつある今、ちょっと(だいぶ)手間かけて、ちょっと(だいぶ)作戦練って、
生きていくのも悪くはないと・・・思いたい。

さぁ、どうしよう。


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Top▲ | by mikansky | 2010-02-22 19:03 | I think...
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