実は、21日から26日まで、カナダへ行ってきました。 日本がこんなことになっている時に、 まるで逃げ出すかのような自分への罪悪感を胸の奥の方に沈ませながら。 それでも、大病をした友人に会うために前々から決めていた旅です。 3月11日には「大丈夫?」「どこでどうしているの?」 「こちらへ来るのは次の機会でもいいんだよ」と、沢山のメールが海の向こうから飛び込みましたが、 少し怯んだ心をまっすぐに立て直し、 「行くよ、空港にたどり着くことさえできれば、行く」と全てのメールに返事をしました。 今回の旅をあきらめなかった理由はもうひとつ。 学校を卒業し、就職が決まった姪を一緒に連れて行くことにしていたから。 二人だけで長い時間を過ごすことなど今までなかったものですから、 多分行かないだろうなぁと思いつつ「一緒に行く?」とメールをしてみたところ 思いもよらず二つ返事で「行く!」。 それではこれをおばちゃんからの卒業&就職祝いにしようとなったわけです。 カナダの友人達は本当に姪をかわいがってくれました。 あちこちで友達に会うたびに 「この子、英語が全然話せないの。本当にダメなの」 と前置きをしないとならないほど英語ができない彼女。 それでも物怖じせずに日本語で話しかけてしまうそんな性格も幸いして、皆とてもよくしてくれました。 それに気をよくした姪も 「かわいいなぁ、カナダ人! そしてみんな自由だ!」と上機嫌。 人生の分岐点でとてもいい経験をさせてやることができたと、 おばちゃんは本当に幸せに思ったのでした。 この旅の中で、本当に沢山の人から優しい言葉をもらいました。 空港のカウンターの職員、両替所のおばさま、レジのお姉さん、飛行機で乗り合わせたカナディアンガイ・・・ みんな私が日本人だと知ると 「地震、大変だったね」と優しく声をかけてくれました。 「でも、80歳のLadyが9日ぶりに助かったのでしょ。 きっとまだまだ沢山の望みがあるわ!」 そんな言葉にどれだけ心を抱きしめられたことか。 街のあちこちで見かける日本への応援の言葉、募金箱に頃の中で何度も頭を下げました。 余震や放射能を考えると、正直帰ってくるのが不安になる瞬間もありました。 でも、旅も、仕事も、食べることも、笑うことも、 とにかく私たちがしっかり地に足をつけてごく普通の生活を送ることが 強さにつがるのではないかと私は考えます。 普通に、でも少しだけ謙虚に優しく生きながら被災地の人達を思い、支え、 そしていつか 「あの時は本当にありがとう。今度は私たちが支える番です」 と、世界にお礼をする日を迎えたいと切に切に願うのです。 Top▲ |
by mikansky
| 2011-04-01 13:46
| trip・odekake
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