Top
復讐の形

高校生の頃、毎日母にお弁当を作ってもらっていました。
先日の「茶色い献立」発言でもおわかりのように、
彼女のメニューは大変おいしいのですが、
時として美的感覚に欠ける場合があります。
お弁当に関してもそれは例外ではありません。

竹輪とインゲンの煮物(茶色)、鶏肉の甘辛煮(これまた茶色)、
煮豆(さらに茶色)、そして、焼いた塩鮭まるまる一切れが
どかーんとご飯の飢えに鎮座ましましている・・・

想像してみてください。
もしあなたが多感な女子高生で、
「私たち卒業してもゼッタイに親友でいようね」
なんて約束し合ったクラスメートたちとの楽しいランチタイムに
お弁当箱を開けたら、
一面真っ茶色の中に塩鮭が一匹悠々と泳いでいたとしたら・・・
嫌だ。

ある日私は思い切って母に言いました。
「もっと可愛いお弁当にしてよ」

母「はぁ?!
   お弁当に可愛いも可愛くないもないわよ!」
私「あるよぉ! 少なくとも私のは可愛くない!」
母「どこが可愛くないって言うのよ」
私「鮭が一切れまるまる入ってるぅ!!
  男子のお弁当だってちゃんと身をほぐしてあるよ」
母「そんなケチ臭いことしたらおいしくないのっ!」
私「色だって真っ茶色じゃないか!!」
母「おいしいものは茶色いのよ!」

今こうして反芻してみると、なんておバカな会話でしょう。
私に至っては、人に作ってもらいながら
何をわがまま言ってるか!です。

母「わかったわよ。
可愛くすればいいんでしょ」
なぜか、予想よりあっさりと、母は引き下がりました。
話せばわかるじゃん。 
しかし・・・
そうです、この捨て台詞を聞いたとき私は気づくべきだったのです、
ヤツの企みに・・・




a0027105_2329111.gif


目が点とはこういうことを言うのですね。
友達が大爆笑しながらこう言いました。
「かわいい~!!」
その言葉を聞いた瞬間、私の脳裏には母の顔が浮かびました。
「しめしめ」と言わんばかりに不適な笑いを浮かべる彼女の顔が。
コウイウコトダッタノカ・・・

抜け殻状態で帰宅した私に母は言いました。
「どうだったぁ、お弁当?可愛かったでしょぉ~」

負けるもんか。
いつの日か絶対勝ってやる。
なにで勝つのかも考えないままに、心に誓った
16の冬でした。

[PR]
Top▲ | by mikansky | 2004-11-02 23:35 | other
<< 今日は何の日? | ページトップ | reset my body >>
"cat-screams" Skin
by Animal Skin