Top
無題

夕方、電話を受けました。
毎週月曜日に出かけている東京クラス、
そこへ通ってきている兄妹(兄・中2、妹・小5)のお母さんが
突然亡くなったのだそうです。
くも膜下出血で数日前に倒れ、
今日、帰らぬ人となったとのこと。

昨日、妹はレッスンに来ませんでした。
兄は、時間通りにやってきました。
私たちは知らなかったけれど、
もうその時すでにお母さんが倒れた後だったのです。
レッスン中、彼はどんなふうだっただろう?
知らせを受けてからずっと考えていました。

そう、珍しく落ち着きが無かったんだ。
皆で囲むテーブルに向かわず、真横へ体を向けて
自転車の鍵を何度も宙に放り投げていた。
普段は彼よりもずっとうるさい男の子に
「なんだよ、オマエ、今日落ち着きないなぁ」
と言われて、ふふん、と笑ってた。
チャリチャリと鍵の音がうるさくて
私はその鍵を取り上げて少し叱ったんだ。
彼の鞄の中には、教科書もノートも入っていなかった。
そうだった。

重い気持ちをなだめながら、お風呂に入ったら、
ふと思い出したことがありました。
私に自転車の鍵を取り上げられてしばらくして
彼はこう言ったんです。

「母さんに電話しなくちゃ」

理由を聞くと、名探偵コナンの録画をセットし忘れたから、と。
しようかな、した方がいいよな、と独り言のように何度か繰り返したので
「じゃあ廊下に出て、手短に済ませなさい」と
私は彼に携帯を貸したのでした。
強烈に胸が痛みました。
かあさんにでんわしなきゃ・・・

14歳の兄と、11歳の妹の下には、まだ小学校1年生の弟がいます。
もしかしたら今頃、
お通夜や葬儀の準備にあたあふたと動き回る大人たちから少し離れた場所で
3人の子供たちが泣くことも忘れてぽつんと座っているのではないかと思ったら
湯船の中で、泣けて泣けて仕方ありませんでした。

神様はいないのかもしれませんね。
いるのだとしたら、子供たちにこんな仕打ちを与える
その意味がわかりません。
いるのだとしたら、私は一生うらみ続けます。

なんだかもう、最悪の気分です。

[PR]
Top▲ | by mikansky | 2004-12-21 22:53 | other
<< ありがとう | ページトップ | なぜって?そこに山があるからさ... >>
"cat-screams" Skin
by Animal Skin