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カナダの旅#5 古巣でのお食事

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しばらくサボっていたカナダ旅レポート、続けます!

さて、ビクトリアで学生をしていた頃に住んでいたのは
ポーランドから移民してきたNinaの家のbasement(地下部分)。
地下室なんていうと、ちょいとおどろおどろしい響きでもありますが、
実際には半地下部分に、10畳ほどのリビング、小さなキッチン、バスルーム、
そして同じく10畳ほどのベッドルーム、といった完璧に"家"といった感じのスペース。
それはそれは快適な毎日を送りました。
大家さんであるNinaは、息子のJacobと1階に住んでいましたが、
私に対しては付かず離れずのいい距離を保ちつつ
単なる大家と店子ではない友人関係を持ってくれました。

前置きが長くなりましたが、「カナダへ行くよ!」という私の連絡に
とても喜んでくれたNina。
ビクトリア入りしてから改めて電話をしてみると
「何が食べたい? お肉? シーフード? ベジタリアン?
好きなもの何でも作ってあげる」
彼女の料理の腕前はプロ級ということを知っている私は
「Ninaが作ってくれるものなら何でもOK!」
さて、何を作ってくれるのかなぁ?




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メインの料理が出来るまで、オリーブ、アーティチョークとNinaお手製タプナード。
フレッシュライムを搾って作ったジュースは最高。

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NancyとNinaはArt collegeのクラスメート。
私がNinaの家に住むことになったのもNancyの紹介でした。

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いちばん気になっていたのはJessのこと。
hugをしてから開口一番Ninaが言ったのは
「Jessまだ生きてるよ!」
耳はほとんど聞こえず、脚もかなり弱っていました。
初めは私を恐れるように後ずさりしていたJess。
「忘れてはいないはずよ」というNinaの言葉通り、食事が終わる頃に
私の隣へやってきてぺたりと座り込みました。
そうだよJess、Mikaだよ。晴れた日は一緒に日向ぼっこをしたね。

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インテリアデザイナーのNina。
テーブルセッティングにも学ぶ点がたくさんあります。
毎回レシピをもらうくらいに、お料理もサプライズに満ちています。
ディル入りのバスマティライスは思いのほか美味しかった。

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メインは茹でたエビ!!
ゆっくりと熱を加えてバターを溶かす中でみじん切りのガーリックが
ふつふつと黄金色に揚がって・・・それが唯一の調味料。

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「Dig in!」の声と共に、NinaのボーイフレンドLekも交えてわしわしと食べまくる。
殻を剥き、バターに浸し、シッポまでちゅうちゅうと吸って、はふはふ、
バターまみれの指を時々ぺろりん。
「なくなったらまた茹でるからねー!!」
ボウルに殻がどんどん放り込まれていくよ。
ああ、なんて幸せで楽しい食事なの!

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いつも玄関先でJessが昼寝をするこの部屋から

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この庭を眺めながら、
私はいろんなことを経験した。
楽しかった、しんどかった、うれしかった、切なかった、苦しかった、幸せだった。
あの頃はNinaには辛い日々が続いていて、
私たちは一緒に泣いたこともあった。
自分の国から考えられないほど離れたこの部屋とさようならをするとき、
この部屋は完璧に「私の家」になっていた。
Nina、Jacob、Lek、Jessは大切な友達であり家族のようになっていた。

本当に本当に、私は人に恵まれている。
こんなに情けない私の元へ、
神様はなんでこんなにもいい人たちを送り込んでくださるのか、と思うくらい。
何年も離れていたNinaと、またこうして笑いながら食事が出来る幸せを
しみじみと噛み締めつつ、
デザートのレモンパイ&エスプレッソがけバニラアイスも噛み締めた私でした。

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Top▲ | by mikansky | 2005-08-27 22:13 | trip・odekake
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