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ご挨拶 2005

時間の速度は、年齢を経れば経るほど
早くなっていくような気がしませんか?
今年ももうあと1日しか残っていません。
明日、パソコンに向かう時間があるかどうかわからないので、
今日のうちに皆さんにご挨拶を。

今までずっと仲良くしてきて下さった方たち、
今年初めて私の暮らしにとぴこんで来て下さった方たち、
本当にありがとうございました。

ずっと手元で慈しみたかったであろう一人娘を嫁がせた彼の人は
その朝に娘を抱きしめて
「大丈夫よ」と何度も言ったとか。
なんて優しく心強い言葉。

思えば、そこに立っていることすら辛かった日に
私の友達は言いました。
「なんの根拠もないけれど、でも、
大丈夫、きっと、大丈夫」

とても良くして下さった皆さんに
私は何もお返しができませんが、
あなたの来年がもっと平和なものになりますよう
祈っています。
うん、大丈夫。
来年も、あなたは、大丈夫。
なんの根拠もないけれど、
きっと大丈夫。







 
子供たちよ
これは譲り葉の木です
この譲り葉は
新しい葉ができると
入り代ってふるい葉が落ちてしまふのです

こんなに厚い葉
こんなに大きい葉でも
新しい葉ができると無造作に落ちる
新しい葉にいのちを譲って―――

子供たちよ
お前たちは何を欲しがらないでも
凡(すべ)てのものがお前たちに譲られるのです
太陽の廻るかぎり
譲られるものは絶えません

輝ける大都会も
そっくりお前たちが譲り受けるのです
読みきれないほどの書物も
みんなお前たちの手に受取るのです
幸福なる子供たちよ
お前たちの手はまだ小さいけれど―――

世のお父さんお母さんたちは
何一つ持ってゆかない
みんなお前たちに譲ってゆくために
いのちあるもの、よいもの、美しいものを
一生懸命に造ってゐます

今、お前たちは気が付かないけれど
ひとりでにいのちは伸びる
鳥のやうにうたひ
花のやうに笑ってゐる間に
気が付いてきます

そしたら子供たちよ
もう一度譲り葉の木の下に立って
ゆづり葉を見る時がくるでせう


☆「教科書で覚えた名詩 文春文庫PULS」より

 河井酔茗(かわいすいめい)本名河井又平 
 明治7年~昭和40年 大阪生まれ
 詩集「「紫羅欄花」無弦弓」「塔影」「酔茗詩集」他


私たちは、"いのちあるもの、よいもの、美しいもの"を
全て譲り受けたあの日の子供。
そして今は、さほど遠くは無い未来に
全てを譲り渡すために一生懸命造らなければならない大人。

子供たちが誰かを殺し、
子供たちが誰かに殺されてしまった、
そんなニュースばかりに胸が詰まった今年。
もう、こんなことはやめにしましょう。
みんなができるだけ沢山笑えるように、
頑張れる大人でいましょう。
「私たちがいるから大丈夫」と
子供たちに言える、
私たちはそんな大人でいましょう。

どうぞ、よいお年を。

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Top▲ | by mikansky | 2005-12-30 23:05 | other
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