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「One more time, one more chance」
「One more time, one more chance」 山崎まさよし

ベタですまん!
でも、この曲には本当に弱いんですわ。
いつ聴いても、泣かないように我慢するのが大変。

ずーっと昔、まだ制服なんぞ着たOLさんだった頃、
そう、まだお肌がシャワーの水をはじいていたあの頃、
私はとても大切な人を亡くしました。
覚えているのは、お葬式の日が冷たい雨だったこと。
一緒に行ってくれる友達と待ち合わせをした新宿駅の南口に
なぜかぼろぼろと泣き続けながら誰かを待つ親子連れがいたこと。
数週間後に新宿のTOPSビルの1階にあった喫茶店で
ひと目もはばからずに私もぼろぼろと泣いたこと。

知っている人も、全然イメージできない人もいるだろうけど、
大切な人にそっくりな人って、
街にたくさん溢れているんですよ。
ドッペルゲンガーではないけれど、
すれ違った瞬間に「あれっ?!」って振り返る瞬間のなんと多いこと。
ただね、それは、その大切な人を失くしてからじゃないと
気が付かないの。
不思議でしょ(笑)

こんなに辛い気持ちを抱えながら
笑ったり、働いたり、テレビを見たり、食べたり、
生きようとしている自分に凄まじい嫌悪感を抱えて、
「今、車が突っ込んできちゃえばいいのに」
と考えながらバス停でバスを待った毎日も、
それでも、数年も経てばきちんと乗り越えることができました。

でも、本当に何年も何年も経ったある日、
シャワーの水がお肌の上で形を為さなくなり始めたある日、、
コンビ二で買い物をしている時、
なぜかはっきりと覚えているけれど、インスタント味噌汁の売り場で、
私は「One more time, one more chance」を聞きました。
こんな所にいるはずもないのに、
人ごみの中でふとその人を探してしまう。
本当に何年も何年も経っていたのよ。
多分その時の私には誰か好きな人がいたと思うのよ。
なのに私は、TOPSの時のように
「あさげ」「ゆうげ」の前でぼろぼろと泣いた。
自分でもびっくりしながら。

そんなおセンチメートルな思い出と絡みつつ、
だからこの曲はいまだに私を泣かせるわけです。




今ね、しんどい思いをしている人ももちろん沢山いることでしょう。
少し昔に刺さった棘が抜けなくて、
ずっと痛みを抱えている人もいるんだろうね。
あのねぇ、生きようとするからだの要求に素直に応えていれば
絶対に今ほどは辛くない日が来ると思うんですわ。ええ。
今の辛さの原因や、そこ刺さっている棘が消える日が。
はい、消えます、確実に。
だから、お腹が空いたら食べな。
面白かったら笑いな。
ただね、たとえ平気な日がやってきても
それは記憶の引き出しの奥の方には絶対に残ります。
あなたが真剣にそれと対峙したならしただけ、残ります。
で、あなたは時々それに気づいて、少し泣いたりします。
あの日あんなに苦しんだ自分が可愛く思えて、少し痛みを感じます。
何年も何年も経っているのにもかかわらず。
でも大丈夫。
一度引き出しに入った棘は、もうあなたを刺すことはありません。
大丈夫。

もう充分に頑張っているんだろうけど、
もうちょっと、頑張ってね。

「One more time, one more chance」の歌詞は、
TBして下さったxenicalさんの
この記事で読むことができます。

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Top▲ | by mikansky | 2006-01-10 11:53 | favorite
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