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蜘蛛女の告白

ちょっと前に見たキレイな空
車窓から一瞬切り取って、次の瞬間には流れ去ってしまう切なさがあるでしょ。
目にした瞬間、確かにあの歌が聞こえてきた。

昔この歌を聞いた時、まるで自分みたいだと思った。

近づくものなんでも傷つけて、
どうせこんなもんだろう、って。
命乞いする蝶々を許さなかったのは、
キレイな羽が憎たらしかったから。
少しだけ心を病んだときは、
夜から朝に変わるわずかな時間が息苦しくて、
私にはそれがまるで逢う魔が時。
泣いて泣いて、
私は吐き捨てたんだよ、
「みんな、いなくなれ!!」
そうしなければベッドから這いずり出ることすらできなかった。

楽になる薬を、お医者さんがくれたけど、
「効き目が出るまで2週間かかります」*
辛いのは今です。
お願いします。
今、じゃないと、ダメになります。

自分がそんな風になって、
初めて思った、
「辛い」って泣いた友達のこと。
ねぇ、こんなに辛かったの?
ごめん。
こんなふうに、崩れそうなバランスを必死でこらえていたの?
ごめん。
そんなあなたに私は「がんばれ」って言ったの?
ごめん。
こんなふうに耐えていた人に? がんばれって?
ごめん、ごめん、ごめん、ごめん。

そうやって自分を責めて、
また息が苦しくなったのだけどね。

今でも、まだ私は蜘蛛。
空が広くて、四角くないということを
信じることが怖くておろおろしてる。
少しだけ変わったのは、
同じ蜘蛛を否定しないということ。
蜘蛛に向かって蝶になれと言わないこと。
たとえ蜘蛛が蝶に変わったとしても、
嫉まないこと。

傷つけたのは憎いからじゃなく・・・

多分、憎かったわけじゃないけど、
傷つけたのは憎んだのも同じこと。
だけど、蜘蛛もそれなりに生きている。



◆世界が嫉妬する寺へ・・・◆
『pink spider』へTB

*当時私が処方されたうつの薬は、約2週間飲み続けることで
 効き目が出てくるという、多分、弱い薬でした。
 
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Top▲ | by mikansky | 2006-08-21 14:54 | other
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