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戴冠の日

今、なんの理由もなくふっと
「今振り向いて、そこに半魚人が立っていたらどうしよう」
という思いが頭を過ぎりました。
こんばんは、mikanskyです。

今日は歯医者へ行きました。
とてもいい先生なのですが、
治療について詳しく教えてくれないのが玉に瑕。
今治療している歯についても、前回
「これで土台ができましたからね」
と、なぞの言葉。
土台? 何の?
取れてしまった詰め物の代わりに
新しいものを詰めるのだろうと思っていた私には
土台という言葉が何を意味するのかまったくわかりません。
土台が出来上がった私の歯の上には
いったいどのような建築物が建つというのでしょう?

そして今日。
私の歯に合わせて出来上がっていた"ブツ"が装着されました。
その作業の雰囲気からして、
「詰める」というよりも「被せる」という感じなのだな、とは感じたのですが、
如何せん私には何がなにやら見えません。
しっくりいかない部分を何度も先生が修正して、
衛生士さん(技工士さんかな?)が仕上げをしてくれて、
やっと作業が終わりました。
うーん、なんだか歯全体がツルツルになった感じ。

受付でお会計。
お姉さんが言いました。
「mikanskyさん、今日は冠を被せましたので・・・・」
へっ?
今、冠って言った?
冠って、ひょっとして・・・・

それからはもう、あわてて会計を済ませ、
転げるようにして家へ戻り、
洗面所へ直行。
鏡の前で口を開けてみると・・・
やっぱりだよ
左下の6番が丸々銀だよ
すっぽり銀を被って
THE 銀歯だよ・・・

白い歯が並ぶ中に、突如現れる1本の銀歯。
なんというか、もう、オバチャンです。
「左下奥歯の更年期障害やー!」と、彦麻呂を真似てみても
気分は晴れません。
いや、奥歯なのでね、確かに外からはそうそう見えはしないんです。
でも、銀歯だよ、ぎ・ん・ば、GINBA!
こんなにも銀歯にショックを受ける自分に驚きつつも、
やっぱりなんか年取った感が拭い去れずに
ぼこぼこに凹む私。

あれっ?と思ったら目元に小さなシミができていて、
関係各所に白髪が見え隠れして、
傷の治りが遅くなってきて、
引力に抗えない体を感じて、
それでも私はなんとか頑張って生きてきました。
そして今日、ついに冠を頂戴しました。
「これからも自分の歯で美味しく食べられるオバチャンでいてね」と
冠を頂きました。
ちょっと小ぶりで、とてもきれいな銀色をした冠です。

(涙)


Top▲ | by mikansky | 2006-10-10 23:19 | today
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