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自分"自信"
ドラマ『HOUSE』の中に出てきたセリフ。

「君は完全ではないものを愛するクセがある。~だから僕を選んだ。
僕は外見も内面も最悪だ。僕は不良品だ」

「彼は必死に心を開こうとしているの。
相手に対して完全に無防備になるのよ。
そこまで相手を信用できたとき、何かが変わるの」

私は自分に自信が持てません。
美人じゃないし、スタイルが良くないくせになかなかダイエットできない。
怠け者で、部屋が片付けられなくて、ずるくて、
短気で、お勉強ができない。
必死で自分を大きく見せようとしているけど、
本当はすさまじく弱い人間。
ここまで自分の欠点を挙げることがてきちゃうって
ちょっとすごいでしょ。鬼気迫るほどの自信のなさ(笑)
でもね、「自分の欠点を挙げてごらん」って意地悪なことを言ったら、
私ほどじゃなくても、きっとみんないくつかは挙げられるはず。

うらやましいな、と思える人がいます。
こんな人になれたらいいのに、と心惹かれる人が。
たとえば的確にものを見つめる目を持っていたり、
頑固や強情とは明らかに違うしっかりとした芯を持っていたり。
そんな人に出会うと、こんなふうに強くなれたらならと思うのですが、
その人をじっくりと見つめるとき、
その強さの裏側に、実はとてつもないコンプレックスや
弱さが隠されていることに気づくことがよくあるのです。
その人たちは、決してそのコンプレックスを乗り越えたわけではなく、
弱さに打ち勝ったのではなく、
強い芯と一緒にそれらを抱えて立っています。

私は、不良品の自分をどうすれば完全品に変えることができるか、
そればかりを考えてきました。
不良品ではいけないと、ずっともがいてきました。
だから、完全に無防備になって、
もがいている自分をさらけ出せる相手がいたらどんなに楽なのだろうとも
考えてきました。
で、無防備になって、傷ついた。

きっと、私は、間違えていたんだなぁ。

コンプレックスが山のようにあっても、
よくよく考えると私は自分が嫌いではありません。
美人でなくても、片付けられなくても、ずるくても、弱くても、
私はそれほど自分が嫌いではないんです。
自信はもてないけど、心底嫌いだと思ったことは、ない。
だとしたら、自分が心惹かれるあの人たちのように、
私もコンプレックスや弱さを捨てることなく、
それと共存すればいいだけなのにね。
無防備になれる『誰か』を探し求めるのではなく、
信じられると思える人に出会えたとき、
心を開いて無防備になれる『自分』になればいい。

コンプレックスはない、あったけれど乗り越えました、
そう言える人がいるとしたらすごい。
純粋に、敬意を表したいと思います。
そうなれたらきっと強いんだろうな。
でもね、私はコンプレックスや弱さを抱えて時折立ちすくんじゃうような自分、
そんな誰か、決して嫌いではありませんよ。
Top▲ | by mikansky | 2006-12-20 23:27 | I think...
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