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タンゴ・22歳
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昨夜、老猫・タンゴを病院へ連れて行きました。
巻き爪のクセになかなか爪を切らせない彼女。
かといって最近では自分で爪を研ぐ気も(体力も)ないらしく、
伸びた爪が指先を傷つけんばかりに。
このままではどうしようもないと獣医さんにお願いしたのでした。

我が家にやって来て今年で22年になるタンゴ。
若いころは屋根の上やら軒端やらをひょいひょいと歩き、
病院に行けば恥ずかしいほどに大暴れでしたが、
さすがに最近ではへなちょこに。
病院で大暴れするほどの体力もあるまいて、と高をくくっていたのですが・・・

いやぁ、もう、修羅場でした。
目をひん剥いて、口を避けんばかりに開いては先生を威嚇。
すきあらば噛み付いてやろうと、先生や私の手を狙い、
久しぶりに聞く「しゅーっ!」という威嚇音を放つ。
そのたびに、
「タンちゃんだめっ!」
「どうしてそんなことするの!?」
と、タンゴを羽交い絞めにする私は、
まるで大暴れする星一徹を泣きながら止める明子姉さんです。
情けない。
噛まないようにとエリザベスカラー(エリマキトカゲみたいなヤツ)を巻いたのですが、
それがさらにタンゴをパニック状態に。
心臓麻痺で死ぬかも!というほどに大暴れ。
暴れすぎて、以前から抜けかかっていた歯がポロリと落ちてしまいました。

こんなに悪態をつく猫もいないだろうに、
それでもとても人のよさそうな女医さんは
「怖いことしてごめんねぇ。もう少し切らせてね」と
大暴れするタンゴをなだめてすかして、
見事に爪を切ってくれました。
「こんなに凶暴な猫は扱えません」と見放されても仕方ないほどなのに
最後まで笑顔で、優しい言葉をかけてくれる先生。
診察料割り増しにして下さって結構です、と心の中でつぶやきましたよ私は。
いや、実際には言わなかったけど。

爪のために行った病院でしたが、思わぬ可能性が発生。
タンゴは甲状腺機能亢進症の可能性がある、ということ。
食欲が旺盛なのに痩せる・太らない。
食べる量が増えるせいで、嘔吐・下痢が起きる。
水をよく飲むようになる。
毛がばさばさになったり、抜け毛が増える。
攻撃的・不安を表すようになる。
などなどの症状をきたすということなのですが、
これらがことごとく当てはまるんですね。
先生は、治療が終わっておとなしくなったタンゴを撫でながら
「もちろん検査をしてみないとわからないけれど、
もしそうだとしても22歳の猫ちゃんに手術なんて
かわいそうだものねぇ。
投薬という治療法もありますし」
私も、もうタンゴには手術に耐えうる体力はないだろうし、
家族も皆手術をさせようとは思わないだろう、
と返事をしました。

唯一の問題は、もし甲状腺機能亢進症だとすると
心臓の働きが悪くなる可能性があるということだそうで、
心臓麻痺のように突然倒れるということが起きるかもしれないと。
最近、思うようにことが運ばなかったり、さびしかったりすると
尋常ではないほどの鳴き声をあげるタンゴ。
それももちろん心臓にはよくないわけです。

「だから、なるべく目を離さずに、気遣ってあげてくださいね」
という先生の言葉に、
タンゴを勝手に家族の一員にしてしまったのはこちらなのだから、
後は最後の最後まできちんと世話をさせてもらう、という思いを
改めて確認した私。
老いた家族に寄り添うことは、ヒトであれ動物であれ何も変わりはしません。

「猫の22歳って、人間だといくつくらいなんでしょうね」と聞く私に、
「ええーっ?22歳ってね、実はスケールにも無いんですよぉ」
と、ちょっと困ったの先生。
私が診察室を出るときに
「でも私、25歳の猫ちゃんにも会ったことありますよ。
大丈夫!」
と笑う先生を見て、もし最後の何かが起きたらこの先生にお願いしよう、
と心に決めた私なのでした。
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Top▲ | by mikansky | 2007-01-16 11:05 | other
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