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二通目の恋文・幸せだよ
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Dear Wei,

-Sorry I have to write this in Japanese-

Wei, 元気にしていますか。
この間、久しぶりにMと連絡を取り合いました。
彼女は自分の夢に向かってすくすくと伸びています。
(ヘンな言い方だけど、本当にそんな感じなの・笑)
で、ふと彼女との出会いを思い起こしたときに、
あなたのことが心に浮かんだのです。

あの日、初めてのカレッジの教室で、こう見えても人見知りの私は
ちょっと緊張していました。
初めて顔を合わせるそれぞれ言葉すらも違うクラスメートと
何をきっかけにコミュニケートすればいいのだろうと、
戸惑っていました。
その時声をかけてくれたのがMで、
そしてそれに加わってきたのがあなたです。
多分、ふたりとも覚えてはいないでしょうけれど。

日が経つにつれて、なんとなく皆の座る席が決まってきた頃、
私たちはなぜか隣り合わせて座るようになっていましたね。
日本で何年も社会人をしてきた私と、
マレーシアの高校を卒業してすぐにカナダへやってきたあなた。
年齢は私の方がかなり上なのに、
英語力はあなたの方が断然上でした。
私が書く文章を脇から覗き込んでは、
「Mika, spell」と、小さな声で私の綴り間違いを指摘してくれたこと、
正直言うと初めはとても恥ずかしかった。
年下の子に負けているなんて・・・。
でも、いろいろな年齢やいろいろな人種が交じり合うクラスの中で過ごすうちに、
ここでは年が上だとか下だとかいうことにとらわれることが
どれだけつまらないことかということに気づいたのです。
それからというもの、
知らない私は、知っているあなたから本当に沢山のことを教えてもらいました。

大らかさと純粋さが人の心に力を与えるということも、
私があなたから教わったことのひとつです。
何の曇りも無いあなたの笑顔につられて、私の頬が何度緩んだか、
あなたは気づいていましたか。
私は少しひねくれた大人になりかけていて、
それから逃げるように日本を抜け出しました。
でも、あくまでも前に進むためにカナダへやってきて
何の邪念もなく努力を重ねるあなたの真っ直ぐさは
私にはとても新鮮だった。

マレーシアへ帰国する途上、
ストップオーバーの成田からあなたがくれた電話は
きっとずっと忘れないと思います。
他愛の無い話をして、笑って、電話を切る直前にあなたは聞きました。
「ミカ、今、幸せ?」
「幸せだよ」と答えると
「よかった」と、あなたの声が笑っていた。
本当はね、自信がなかったのよ。
だって、日本にいると、誰もそんなに真っ直ぐな気持ちを問い質したりはしないから。
私は、自分が幸せかどうかなんて考えもせず毎日を暮らしていました。
あなたの質問は、私の心の奥を打ちました。

Wei、元気でいますか?
仕事は楽しいですか?
大好きな人はできましたか?
ひょっとしたら新しい家族ができましたか?
時にはあの頃のことを思い出すことはありますか?
今、幸せですか?
私は、幸せです。

Love,
Mika


+Wei+
カナダ留学中のクラスメート。
  マレーシアからの留学生でしたが、とても優秀な青年(少年)でした。 
  優に10歳以上年が離れていましたが、それも感じないほどに
  仲良く付き合うことができたのはとてもうれしいことでした。   
  もう長いこと連絡を取っていません。
  きっとマレーシアでバリバリ働いて、頑張っていると思います。 
  いつかまた会えるといいのですが。
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Top▲ | by mikansky | 2007-02-12 15:07 | other
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