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六通目の恋文・椿の下で逢いましょう
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サンタくん

キミがいなくなって、もうずいぶんの年月が経ちました。
まあちゃんが制服にに隠してタンゴをウチへ連れてきた日から半年、
「まあちゃんがちっともネコの世話をしない!」とぼやいていた母さんが
あなたを連れてきました。
自ら2匹を抱える腹をくくったのでしょうか。
あなたは、あと数日で取り壊される建物の車庫の中に捨てられていたのだそうです。
連れてきて、お風呂に入れて、ご飯をたっぷり食べさせたら
あなたはぐーぐーといびきをかいて寝ました。
何ひとつ警戒せずに。
新メンバーに驚いたタンゴはずっとあなたのことが気になって
周りをぐるぐると歩き回っていました。
あなたは、クリスマスイブの夜に私たちの家族になりました。

とてもプライドの高いタンゴと対照的に、
あなたは心配になるほど甘えん坊で気が弱く、
動物病院に連れて行ったときなどは腰を抜かしてしまうほどでしたね。
本当に手のかかる末息子でした。

あなたがいなくなった日のことを考えると
まだ私はボロボロに泣けます。
前の晩は、母さんと私の間であなたは眠りました。
川の字だったんだよ。
多分、ほとんど意識はなかったのでしょうけれど、
でもきっとどこかで気配を感じていてくれたはずだと思っています。

いつもはそんなことがないのに、
その日、まあちゃんが私の仕事が終わる時間にひょっこり顔を出しました。
「お姉ちゃん、迎えに来たよ」と言うまあちゃんの顔を見たとき、
あなたが行ってしまったことを悟りました。
家に帰ったらまあちゃんの旦那さんも、子供たちも、ばあちゃんも、
みんながあなたを囲んでいました。
声を上げて泣く私を見て、まだ小さかったさきちゃんが
「パパが、サンちゃん生き返るから早く病院に行こうって言ったのよ。
ママはえーんえーんって泣いたのよ」
と言ってべそをかきました。

お骨になったあなたを、母さんは庭の椿の下に埋めました。
本当は、亡くなった動物を庭に埋めるのは縁起が悪いと、
ばあちゃんが言ったのだけど、
「ではペット用の霊園に入れましょう」と言って、
でも、かあさんはこっそり椿の下に埋めたのよ。
嘘をつきました。

あなたより半年も早くウチへやってきたタンゴは
22年目を迎える今もまだ現在です。
この前病院で大暴れして以来妙に元気になりました。
かあさんが時々「サンちゃんのこと、覚えてる?」と聞きますが、
なにしろネコとヒトですから言葉はうまく通じないようです。
サンタ、そちらはどうですか?
どんな世界ですか?
そこからここは見えますか?
きっと、そう遠くない将来に、私たちもひとりずつそちらへ行きます。
そうしたらまたみんなで家族になりましょう。

Love,
みか

 +サンタ+
 文中にあるように、タンゴに半年遅れて我が家にやってきた
 真っ黒でコロコロ太ったオスのネコです。
 なぜか我が家には黒猫が沢山寄ってきました。
 外ネコも黒が多かったような気がします。
 どうです? 「全米が涙した!」レベルの記事になったでしょうか?
  と言いながら、書いている私が一番泣いてるんだ、きっと(笑)
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Top▲ | by mikansky | 2007-02-20 22:35 | other
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