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かっこいいもの
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ファイヤーキングゲイファイドのフィグです。
ファイヤーキングのほかのパターンと比べると、なんとも大人。
気取ってます。
銀に縁取られているあたりなんか特に。
一目ぼれをして、
オークションで張り合って、
ニューヨークから迎え入れました。
かっこいいです。

今日、衝動買いをしました。
「今日はもうこれ以上買わないんだよ!」
と言い放った直後に
尾崎豊のCDを買ってました。
「I love youを聴くと、品川(@品川庄司)の顔が浮かんじゃうんだよ」
という妹。
私は「15の夜」を聴くと
『めちゃめちゃイケてる』の合唱シーンが浮かんでしまいます。
でも、尾崎豊は、なぜか少し好きです。
たとえば、お洒落な外国の曲をたしなむ方々に
「尾崎ぃ~?! ああいうの、たまらなく苦手なんだけど」
と、半笑いで言われたとしても、
なぜか、私は4年に一度くらい、オリンピックのような頻度で
尾崎豊に引き戻されます。

私の中には、大きく3つの"尾崎ポイント"があります。
多分、昔、記事にしたような気がしますが、
ひとつめは、友達に誘われて行ったコンサート。
彼が、薬のくの字も知らなかったであろう頃です。
1曲目からいきなり、アカペラで「I love you」。
こんなにきれいな声で歌う人がいたのかと、
ショックを受けたことはいまでも忘れません。

その後、何年かを経て、彼は覚せい剤に手を出します。
でも、熱狂的なファンでもなかった私は、
そのことにとりたてて動揺したわけでもありませんでした。
彼の親御さんが警察へ通報したことで、
逮捕されたのだと聞いたときは、なんとも切なく感じましたが。
逮捕、活動停止を経て、彼が活動再開第一弾シングルとして
「太陽の破片」を出します。
『夜のヒットスタジオ』に出演した彼が、
この「太陽の破片」を歌う姿をたまたま目にした瞬間が
第二のポイント。
なぜだか、すさまじく胸が痛みました。
もう、記憶も薄れつつあるのですが、でも、
今でも、あの場面を思い出そうとすると少し泣きたくなるほどに。

3つ目のポイントは、去年。
NHKでやっていた尾崎豊のドキュメンタリーを、
これもまた、たまたま見たときに。
十分なほど、よくも悪くも大人になってしまった私には、
正直、彼のまっすぐさが滑稽にすら感じられました。
痛々しいのです。
こんなに痛々しく10代を過ごす人が他にいるんだろうか。

暢気で、怠け者で、易々と流される、
そんな私とは対極にいるような人です。
もし身近にいたら、多分、友達にはならないと思います。
「自由になりたくないかい?! 自由って一体なんだい?!」
なんて聞かれたら
「十分自由じゃ。不自由に見えて十分自由じゃ、ぼけ!」
なんて答えてしまいそうです。
だけど、引き戻されてしまうのはどうしてだろう。
3つの大きな"尾崎ポイント"を通過した今でさえ、
自分を尾崎豊の"ファン"だとは思っていません。
私はあんなふうになれないし、なりたいと思ったことすらない。
盗んだバイクで走り出したくなんかないのに、
それなのになぜか少しだけ、
かっこいいと、4年に1度くらい私は思ってしまうのです。

『太陽の破片』
Top▲ | by mikansky | 2008-02-15 23:16 | favorite
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