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あの時のことば #2
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「センセイ、いやなことはすぐに忘れたほうがいいんだよ。
じゃないと、また同じことが起こったらどうしよう、って
ずっと心配になるから」

数年前に教えていたトモくん(5歳)の言葉です。

膝に大きな擦り傷を作っていた彼に
「転んだとき泣いちゃったでしょ?」
と聞くと
「忘れちゃった」
との答え。
「こんなにすごいケガをしたのに忘れちゃったの?」
と驚く私に彼が返したのが上の言葉。

「子供大好きなんです」という人、よくいらっしゃいますし、
私の仕事についてお話すると
「mikanskyさんは子供好きなんですね」
といわれることもしばしばあります。
いえ、私は子供好きではありません。
週に100人以上の子供を相手に仕事をしていたこともありますが、
逆に「子供好きだったらこの仕事できないだろうなぁ」
と思ったほど。

子供は天使なんぞではありません。
こちらが油断している隙を狙って背後から飛び蹴りはするわ、
どんな言葉が相手にダメージを与えるかきちんと知りながら
暴言は吐くわ、限りなく本能に近い部分で生きているだけに
とっても残酷だったりします。

ただ、限りなく本能に近い分、彼らは
まっすぐでむき出しなその感性を驚くような俊敏さで放出することがあります。
そんな瞬間に出会ってしまうと、私は
そのヘンのオツムの悪い大人と話すよりもよっぽど
快感を感じてしまうのです。

トモくんは、まるで哲学者のような5歳児でした。
「ミドリちゃんの次にセンセイが好きだよ」
と、頬にチュウをしてくれる子でした。
どちらかがあと20歳歩み寄ることができたなら
確実に私は恋に落ちていたはずです。

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Top▲ | by mikansky | 2004-08-13 14:38 | words
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