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あの時のことば #3
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『もう、会うのに口実はいらないと思いますよ』

♪ナニが出るかな、ナニが出るかな・・・
恋の話、略して 恋バナぁ~!

ということで昔の思い出です。

ある人のことが大好きでした。
メールを交換したり、電話で話をすることはあっても、
なかなか会う機会が持てず、こちらが好意を持っていても
状況は遅々として進みませんでした。

ある日、私たちはメールの中で賭けをしました。
確か、賭けの対象はサッカーか何かの試合の結果で
負けた方がプリンをご馳走する、という約束でした。
勝ったのは私。
でも、勝とうが負けようが、こんな賭けをすれば
その人に会えるかもしれない、という不純な(!)思いが
私にはあったわけです。

しばらくして、私たちは上野で待ち合わせをし、
谷中の街を散策し、そして
精養軒でハヤシライスとデザートにプリンの夕食をしたのでした。

さて、話が長くなりましたが、
その日の別れ際、上野駅の改札で
「また何か口実を作ってお会いしましょう」
と言った私に、彼が言った言葉が上に挙げた言葉でした。
冗談めかしていながらも、
「またお会いしましょう」なんて言葉を口にするのは
私にとっては清水の舞台100万べん急降下ほどの勇気だったのですが、
彼のこの言葉を聞いて全てが氷解したような
そんな穏やかな気持ちになったものでした。

その後、何の口実もなく私たちは何度か会って、
付き合いましょうとなった時には、
まだお互いを"さん付け"で呼んでいました。
初めて一緒に目を覚ました朝に、その人が
「"さん"をつけるのはもうやめませんか」
と言ったのを今でもはっきり覚えています。

私がまだ、こんなに汚れちまっていない頃の恋バナでした。
もうその人とはどんな口実があったとしても
会うことはできません。
人混みの中を歩いているときに偶然会ったりしないだろうか、
なんてことを今でも時々考えてしまうことは
相方には内緒です。


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Top▲ | by mikansky | 2004-08-18 22:23 | words
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