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100年生きる

今日は祖母の100歳祝いでした。
といっても誕生日は11月なので、本当はまだ99歳。
女性にはその1歳が重要ですからね。

一族郎党での旅行など、いろいろ案は出たのですが、
結局は我が家近くのお寿司屋さんで昼食会と相成りました。
もう、ここまでたどり着くのはそりゃ大変でございましたよ。
旅行だ、食事会だ、の騒ぎに始まり、
さて全ての準備が整った!と一息ついた途端に
「いつも使ってるファンデーションが切れてしまった!」
と婆ちゃんが騒ぎ出したのはおととい。
婆ちゃんが使っている化粧品はそんじよそこらでは買えない代物のため
いつもは私がネットで注文しているのですが・・・
会まではあと3日、しかもゴールデンウィークときた!
ダメを承知で、いつもお願いしている所へメールを。
「100歳の老婆がファンデーション切れで
今にも死にそうになっております」(ウソ、ウソ!)
事情を説明したメールを送ると、即、
「今から発送して、明日には必ずお手元に!」という嬉しいお返事。
しかも、届いた箱の中には、「100歳おめでとうございます」と
お祝いの品まで入っていました。
渡る世間にはまだまだ神もいらっしゃるのですね、皆さん。

なぜか、昨日ハワイから帰ってきた伯父が持ってきたレイを
首からかけられた姿でちんまりとお誕生日席に座った婆ちゃん。
「おばあちゃんは血色がいいわねぇ~」と皆に誉められつつも、
それは、必死の思いで手に入れた
オリリーエクステイジモイストベールファンデーション R 2と
オリリーエクセレントファンデーション E 10のお陰ですとは一言も口にせず
終始ニコニコ。
誰にも頼まれていないのに
「今日はお忙しいなか・・・」と突然挨拶し始めるあたり
まだまだ侮れません。

子供、孫、ひ孫に囲まれて、
100歳の心は何を思っていたのでしょう。
彼女を見ると私は、100も200も生きたいと思うのです。
でも、もう子供を持つことのないであろう自分と
何人もの孫子に囲まれる婆ちゃんの違いに気づいた瞬間
少しだけ立ちすくんでしまうのです。
私は、独りで暮らす力をいくつまで持ち続けられるだろうか、と。

多分、たくさんの孫子に囲まれて微笑むほうが幸せなのだろうけど、
独りで生きることに負けてしまうのは悔しいから、
私はやっぱり100まで生きることにします。
しっかりと自分でご飯を作って、しっかりと部屋を掃除して、
しっかりとテレビに文句を言って、しっかりと新聞を読んで、
しっかりと暮らす100歳のババアになります。

ツネ婆ちゃんもうすぐ100歳、のDNAを受け継いでいるので
絶対にできると思うのです。

Top▲ | by mikansky | 2005-05-03 21:29 | today
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