雨ですね。(@関東地方) でも、ヒーターなしで窓を開けていてもそんなに寒くない。 春ですか。 最近泣きっ放しのmikanskyです。 今朝は、『一休さん 母上シリーズ』を見て 「御仏も、母上様ももういない!!」 という一休さんの叫びに涙。 たとえ御仏という支えを持っている一休さんだって どうしようもなく辛かったり、信じられなかったり 弱かったりすることがあるんです。 そう思ったら 「もういいじゃん、一休さん。 泣いちゃえ、泣いちゃえ。私が許す!」 と、テレビの前で号泣の私。 『A CAT'S LIFE -Dulcy's Story』 by DEE READYです。 江國香織さんの訳で 『あたしの一生-猫のダルシーの贈り物』 という日本語版も出ています。 私は愛という言葉が苦手だと以前書きました。 それは、愛ってものが、簡単に口にできるほど軽いものではなく、 さりとてガラスのショーケースに飾るほどわざとらしいものでもないと思うからです。 そんな得体の知れないものを、私は自分の中に見つけ出す自信がなく、 そして、正直に言うと、私以外の人も本当にそれを見出しているのだろうか、 皆目計りかねるのです。 ただ、私は何年も前に 「ああ、きっとこれが愛なんだ」 と確信できてしまう強烈な場面に出くわしたことがあります。 それは私に向けられたものではなく、 私はたまたまその場に居合わせただけなのですが、 そんなに短くもない人生の中で、それが唯一私が目の当たりにした愛でした。 その時私はこうも感じました。 「これが愛だとしたら、今の私の中には到底愛というものは存在しない」 哀しいことだ、と思うでしょうか。 愛を持ち合わせない人間なんて、なんて不幸なのか、と。 いいえ。 自分が本物だと感じることのできる愛、 それをしっかりと持つ人に会うことができて、 私は自分がそれまで抱いていた"愛と勘違いしやすい感情"の ちっぽけさに気づくことができた。 もしいつか 死ぬまでに一度でも私の中に愛というものが現れたとしたら、 私は間違いなくそれを感じ取ることができます。 一生ないかもしれないけれどね。 で、『あたしの一生-猫のダルシーの贈り物』。 ここにも 「きっとこれが愛なんだ」と感じることのできるものがあります。 この記事を読んだ人の1人でも、この本を読んでくれたらうれしいから、 敢えて内容には触れません。 ただ、 それを愛と呼びたければ、美しく、強く、静かにありなさい、 ということを教えてくれる1冊です。 この本を、私の大好きな人も好きになってくれたことを喜びながら。 『あたしの一生-猫のダルシーの贈り物』 ディー・レディー・著 江國香織・訳 飛鳥新社 Top▲ |
by mikansky
| 2006-02-26 12:06
| book
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