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不完全燃焼の夏

私はスポーツというものをほとんどしません。

凄まじいほどの運動神経の悪さが第一の理由なのですが、
この、未練がましく卑怯な性格も一因となっているのは確か。
試合に負けた日にゃあ、
「あの時もっと違う攻め方をしていたら」
「やっぱり初めに決めた作戦でいっていれば」
と、たられば星人に変身することは間違いなしだし、
審判の判定が気に入らなければ、
中指立てて「○○ックオフ!」(ブックオフ、ではないですね)
なんて叫ぶであろう、いえ、絶対に叫ぶ自分がわかっているから。
そういう人間はスポーツをしてはいけないと思うから、
私はその世界へ足を踏み入れずに暮らしてきたわけです。

もちろん、スポーツをする者は成人君主であれ、なんて考えたりはしません。
ただ、その世界を極めようとしている人には
少なくとも私よりは数段上の潔さ・高潔さを持ち合わせていて欲しい、と。
そうでない人を見てしまうとね、
やめるだの、やっぱりやめるのやめただのいう茶番で
人を振り回してるんじゃねぇ!
とか、
ジャッジの判定に異論があるからと蹴りを入れる度胸があるなら
自分の国に帰ってもそうやってお上に楯突いてみやがれ!
なんて、軽い(?)毒も吐きたくなってきます。




 
コレ

この記事にも書いたように、
私の夏の楽しみはこのツール・ド・フランス。
今年のツールは、昨年までの王者ランス・アームストロングが引退、
一体誰が彼が退いた席に座るのか、と楽しみにしていたのですが・・・

レース直前に、ドーピング問題で有名どころの選手たちが軒並み出場取り消し。
個人どころかチームも出場を取りやめたため、
ドーピングに関わっていない選手ですらも道を断たれてしまいました。
ツール観戦ガイドブックにある選手名鑑を眺めながら
何度私はため息をついたことか。
でも、そんなこんながあっても、やっぱりツール。
レースが始まってしまえば
残った選手たちがフランスの美しい風景の中を疾走する姿に
毎晩胸躍らせた21日間だったのですが・・・

コレです。

本人は否定しているようなので、何かの間違いであることを祈るばかりですが、
もし事実であれば、ふざけんな!です。
自分の力以外の助けを借りて勝ったことを、
星条旗掲げて走り回るほどにうれしいと感じてしまう人間は
『人はクスリの力でどこまでいけるのかオリンピック』
でもやっていればいいのです。

ある選手は骨に亀裂が入ったままレースを続けました。
別の選手はレースの終盤に言いました。
「耳たぶ以外は全部痛いよ」
ストイックが美しいと言い切るほど青い私ではないけれど、
スポーツを極めるならやっぱり私よりは数段高潔でいてよ、
と思うことはわがまま?
自分の卑怯さを、他人に肩代わりさせているだけなのかなぁ?

Top▲ | by mikansky | 2006-07-28 23:20 | I think...
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