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朝から女子マラソンを見ていた。
競歩といい、マラソンといい、この時間帯の世界陸上は
テンションが上がりすぎた某俳優の
うっとうしい喋りがなくて非常によい。

ご多分にもれず、このレースでも
トップ集団に追いかけるように沿道を走る若い男の子たちが
何人も映し出されていた。
人は目の前でマラソンを見ると
なぜか沿道を追走したくなっちゃうものなのか、となんとなく眺めていた。

27キロ付近、ここでも何人かが沿道を走っていたのだが、
そのうちのひとりのが、両手でA4ほどの紙を掲げて爆走している。
テレビに映るよう、自分の名前でも書いてあるのかねぇと
その紙を注視してみると、大変達筆な筆文字でそこに書かれていたのは

「勝訴」

や、やられた・・・。

日本人なら、必ず一度は考えたことがあるであろう、
いや、一度というよりも常に心のふかーいところに潜んでいる永遠の夢。(ホントか?!)
それは
"勝訴の紙を持って走りたい!"
ああ、それを、その夢を、彼はこんな形でかなえたのだ!
彼に気づいた人はわずかだったかもしれない。
でも、その姿は全国に放送され、少なくとも私の心をこんなにも揺さぶっている。

いや、マラソンの沿道でそれをして何になるのか?
やはりそれは、裁判所の出口から門に向かって走るのでなければ
夢を実現したとは言えまい!
そんな意見もあるだろう。
確かにそれが正論かもしれない。
が、しかし、とりあえずは
スピードに何らかの緊張感を抱く場で、テレビカメラに捉えられられながら
それを実行した彼の決断に完敗、そして乾杯だ。
グッジョブ、青年!

2007年9月2日の朝に、ひとつの偉業を成し遂げた青年の未来を思いつつ、
自分の来し方行く末も考えた。
そんなことに心揺さぶられてないで、働け自分・・・。


追記 どうやらあれって、某掲示板で「やるぞ」って
    予告して出かけた人らしいです。
    でも、いい夢見させてもらったよ。あばよ!
    そして、途中、自転車でコースを走ってたおじさんは何だったんだろう?
    
Top▲ | by mikansky | 2007-09-02 12:05 | today
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