大丈夫。 根拠はない。 でも、このアタシが言うんだから大丈夫。 だから、もう、オロオロすんな。 真っ直ぐ顔を上げて、 きっちりグーを握り締めて、 満面の笑みでしっかりと立て。 助けてはあげられない。 これはあんたが取っ組み合わなきゃならない問題だから。 でも、私はここでその取っ組み合いをちゃんと見てるから。 大丈夫。 あんたは絶対大丈夫。 ここしばらくとても気に懸かっている友人がいて、 彼女のことで私の思考はいろいろな方向へと動いている。 彼女のを考えるという行為が振り子のように行きつ戻りつして、 自分を考えるという行為に戻って来てしまった。 私って一体どんな人間? 母常々曰く 「あんたは外面がいい」 確かに。 人当たりのいい私は本当の私でもあり、 でも、本当に本当の私でもない。 さすがは親。 相方に聞いてみた。 私のわるいトコといいトコを挙げよ。 うーん、難しい・・・そうだねぇ・・・ わるいトコ: 壱 自分に自信なさ過ぎ。 だから年に数回、非常に卑屈になるよね。 いいトコ: 壱 料理がうまい。 弐 ○△★÷*◆♪(R指定) 参 辛抱強い。 いろいろと頑張れるのは辛抱強いからでしょ。 でも・・・・ ダイエットに関してだけは辛抱強くなれないんだね(泣) 確かに。 『マルセイユに“ジズーランド”誕生へ』 サッカー選手・ジダンの名を冠したテーマパークができるとかできないとか。 基本的には、スポーツを楽しめる施設になるようですが パレードの開催も、なんてコトも書いてあります。 パレード? ディズニーランドやユニバーサルスタジオよろしく "ジズーのクリスマスファンタジー"なんて言って 着ぐるみジズーが山車に乗って手を振ったりしちゃうのか? ミッキー、ミニーの耳付きカチューシャのように ジズーカチューシャ売っちゃう? ちょっと声に出して言ってみてくださいな、ジズーランド。 うーん、なんともクセになりそうな響きだなぁ、ジズーランド。 「修学旅行はジズーランドなんだ」 「来週ね、初めて彼と二人でジズーランドに行くの」 さて、あなたならジズーランドを使ってどんなフレーズを考えますか? 「ちょっと、これ見てみ」 と、妹を玄関に呼び寄せて見せてみた。 「なにさ・・・」 しばらく見入ってからそれに気づいた妹は 「なんでだよー!!」 とひと声あげてからしばらく笑い転げる。 父のスニーカーに書かれていた文字 姪っ子・甥っ子連れだったのでちょっと残念なことに日本語吹き替え版。 お子ちゃま向け夢溢れるキレイごとファンタジームービーなんだろうな、 でも、映像はキレイなようだからそこは一見の価値ありかな、 てな感じで映画館へ向かったのですが・・・ よかったです! 何がいいって、子供に媚びてないところがいい! 登場する子供のほとんどがとにかくクソガキ(失礼!)なんですわ。 子供にしたって許せないくらいにバカラインを超えちゃっている。 そんなガキんちょを、ありがちなお説教と教訓で感動的に矯正させようなんて考えは この映画にはひとつもなく、情け容赦ないお仕置きを与えてしまう。 「世の中や人をなめた子供はこうなるんだよ」とでも言わんばかりにね。 そのお仕置きを与えるのが、ジョニー・デップ演じるところの ウィリー・ウォンカ。 ま、実際は子供達が自らお仕置きの中に身を投じるような形なのですが、 ウォンカはその彼らを敢えて救おうとしないんですね。 「幸運な5人の子供を私の工場へご招待」なんて言うものだから 子供好きの優しい大人かと思いきや、全然子供なんか好きじゃないのね。 なんとも奇妙な変わり者。 「ようこそ」なんて笑顔も取ってつけたようで、 くそ生意気な子供達にシニカルな言葉で応戦する始末。 だけどよくよく考えると、 子供が欲しがる物をほいほいと買い与え、 ゲットしたトロフィーの数で子供の出来を判断し、 日がな一日テレビゲームの前に座ることを許し、 バランスの崩れた食生活すら正そうとしない親達よりも、 子供のご機嫌なんて知ったことか、といった対応をするウォンカの方が ずっと対等に子供達を見て・接しているのかもしれないね。 チョコレート工場への招待状=金のチケットを手に入れたチャーリーに 500ドルでそれを売ってくれ、と迫る大人。 貧しい家族を思い、そのチケットを売ろうとするチャーリーに 普段はとても皮肉屋なおじいちゃんが言った言葉は 「金なんてそこらじゅうに溢れている。毎日印刷されているんだ。 そんな、どこにでもあるようなもののために、 一生に一度手に入れられるかどうかわからないようなものを捨てるほど お前は馬鹿な子なのか?」 その言葉にチャーリーは 「いいえ」とキッパリと答え、工場ツアーへ向かう。 ウォンカには彼なりのちょっとした秘密のような傷があったりもして、 単なる"キレイごとムービー"ではないけれど しっかりと心に残るものもあるわけです。 ま、深い部分の捉え方はそれぞれだと思うけれど、 とりあえずは、チョコレート工場の内部をあそこまでこだわって映像化した その凄さを味わうだけでもこの映画を見る価値はあり。 あのチョコレートの滝も、お菓子の森も、そしてクルミを割るリスたちも、 CGじゃないって言うんだから、もう「参りました」と頭を下げるしかありません。 吹き替え版は子供達が多くてうるさいかな、と心配もしたのですが、 なかなかどうして、彼らの反応を感じながら見ると 尚更この映画は面白くなりました。 5人のうちたった1人の子供だけがもらえる豪華賞品、 その正体をウォンカがチャーリーに告げた瞬間、 私の斜め前に座った男の子が「はぁっ???」っと素っ頓狂な声を上げたのが 本当に面白くて、 きっとこの場にいる全部の子供が(何人かの大人も) チャーリーになりきって工場ツアーに参加しているのだろうな、と わくわくした私でありました。
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by mikansky
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